高硬度石英板材料普及研究会
消防設備としての高輝度蓄光式誘導標識

・高硬度石英成形板高輝度蓄光式誘導標識は消防設備として採用されている。
・ガラス素材、陶磁器質素材、シート素材の高輝度蓄光式誘導標識が消防設備として採用された事例
 はほとんどないとのこと。
・このことは高硬度石英成形板高輝度蓄光式誘導標識の優れた耐久性や性能が所轄消防本部等に
 認知されているといえる。
・高輝度蓄光式誘導標識には所轄消防から消防設備としての承認が必要ない自主設置のものもある
・選定にあたっては、悪質な業者が多いので十分な注意が必要である。


・財団法人日本消防設備安全センターの認定品の中のガラス素材、陶磁器質素、シート素材の高輝度蓄
 光式避難誘導標識は、製品保証を付けているものはないという。
・高硬度石英形板高輝度蓄光式避難誘導標識は5年保証が付けられている。
・保障の付与からみても、ガラス素材、陶磁器質素材、シート素材の高輝度蓄光式避難誘導標識は、その
 耐久性を示しているといえる。
・選定に当たっては、保証期間が付いている製品を選択した方がいいことは当然である。
・誘導等の補完や代替となる消防設備である高輝度蓄光式誘導標識が保証付けられないようなもの
 では問題がある。ちなみに誘導灯の保証は1年間ということであった。


・高硬度石英成形板フレキシブルタイプと言う製品は床用として認定を受けられている。
・この製品の最少厚みは2mm
・陶磁器質製品では4mm
・強化ガラス貼りつけ製品では8mm
・参考に、一般に使用されている内装、床材であるPタイルと長尺シートの厚みはほとんどが2.0~3.0mm
・このことからコンクリートした時に研削せずに施工できる厚さは限定されることになる。
・一般に使用されている内装材よりも厚いものを導入すると研削コストがかかることがあげられる。
・また、コンクリート下地を研削することによるコンクリート床自体の強度が低下することもあげられる。


・高輝度蓄光式誘導標識の設置部位は消防法で定められている。
・今回の改正消防法(H21年9月)では、誘導灯の補完で使用する場合は、床面又は床のその直近の場所に
 設置することになっている。
・床の直近の場所とは巾木の上部であるが、床面設置のほうがより安全でかつ現実的であることがいえ
 る。

設置場所
(階段の段鼻設置/手すりと巾木の両側に設置)
  ・「光帯状の標示」に関する認定制度は現在はない。
    高輝度蓄光式誘導標識と同様な認定制度が必要である。
  ・ガイドラインでは「段鼻」を必須とし、手摺や巾木、ドアノブ等についてはそれの補助的な位置づけとなった。
  ・実際の避難階段での安全性は、「手すりと巾木の両側に設置」より「階段の段鼻に設置」の方が格段
   に高いことは多くの研究、実験で明らかになっている。
  ・SWGSの先駆けであるニューヨーク市条例では段鼻設置が必須になっている。
  ・真っ暗な階段を段鼻の認識ができない状態で避難することは不可能であるといえる。
  
材料の問題
(蓄光テープ・塗料/薄い陶磁器質蓄光材)
  ・床用として通常使用しない蓄光テープ、塗料や薄い陶磁器質蓄光材を段鼻用として使用するケースが
   でてくると思われる。
  ・段鼻部は床の中でも特に荷重が掛かるハードユースされる部分でもある。
  ・蓄光テープ、塗料は間違いなく短期間で剥がれて再設置することになることが想定される。
  ・また、厚みの薄い陶磁器質蓄光材も短期間で割れて再設置することが想定される。
  ・あまり使用されない避難階段であっても、このような材質のものを使用すると問題が生じる。
  ・SWGSの先駆者であるニューヨーク条例では段鼻部の蓄光材は先端から1/2インチ以内となってい
   る。
  ・防災に認識もとに、より安全性の高い方法を選択するべきである。